2025/06/05
みなさんこんにちは!今から音楽を始めたい超・初心者のための新宿バンドサークル「おとかぞく」です。
今回はドラム体験レッスン後、ご加入後の基本的なドラムレッスンの流れをご紹介させていただきます。※体験レッスンの内容はこちらから
1.基本的なビートを覚える(16ビート)
体験レッスンでお教えしたビートパターンや全て、ハイハットは右手でしか叩きませんでしたが、この16ビートでは両手でハイハットを叩きます。
右手・左手の順番で交互にハイハットを合計8回叩いてみましょう。その時5回目のハイハットは右か左かどちらの手で叩いたでしょうか?
答えは右手です。その5回目の右手だけをハイハットではなくスネアに移動してみます。
そして、1回目の時と5回目の時に同時に右足でキックを踏みます。
すると16ビートの完成です。
右手・・・12345678 12345678
左手・・・12345678 12345678
右足・・・12345678 12345678
最初はぎこちないと思いますが、慣れてくると非常にスピーディーでかっこいいビートとなります。
もう一つ別の16ビートのパターンもやってみましょう。
右手・・・12345678 12345678
左手・・・12345678 12345678
右足・・・12345678 12345678
両手は先ほどと同じですが、足のパターンだけが変わっています。
1週目では右足は1の時にしか踏まず、2週目では1と3で踏みます。
2.ゴーストノートに挑戦!
ゴーストノートとは直訳すると「お化けの音」という意味で、はっきりとした音ではなく少し弱めにニュアンス的に入れる音のことです。
体験レッスンの際に練習していただいた基本的な8ビートのパターンに、このゴーストノートを入れる練習のしかたをお教えします。
通常の8ビートの時には左手を叩く位置は必ず右手のどこかと同時でしたが、この練習では右手の4回目と5回目の間で左手を叩く、ということがあります。
ゴーストノート①:右手の4回目と5回目の間に左手が入る
右手・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
左手・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
右足・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
左手が「しぃ」の「ぃ」の時にも入っているのがお分かりになりますでしょうか?
この部分はゴーストノートなので、多少弱めに叩くとカッコよくなります。
ゴーストノート②:右手の5回目と6回目の間に左手が入る
右手・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
左手・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
右足・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
先ほどのパターン①のゴーストノートの位置がひとつ後ろにずれただけです。まずは数を数えながらゆっくり丁寧に練習しましょう。
ゴーストノート③:右手の4回目と5回目、5回目と6回目の間に左手が入る
右手・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
左手・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
右足・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
先程のパターン①とパターン②の時のゴーストノートが両方とも入ったパターンです。
3.ちょっと変わった8ビートに挑戦!
次はさらに応用編ですが、先ほどのゴーストノートに非常に似ています。
ゴーストノートでは「左手が右手の間に入った」のですが、今回は「右足が右手の間に入る」パターンです。
数え方や練習の仕方は全く同じですので、ゴーストノートがクリアできた方にとっては簡単に感じると思います。
16分にキックが入る8ビート①:右手の4回目と5回目の間にキックが入る
右手・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
左手・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
右足・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
右手と左手は通常の8ビートと全く同じです。
右足の位置が、最初は1の右手と同時、次のキックが右手の4と5の間に入ります。最後のキックは右手の6と同時です。
このビートに慣れてくると非常にお洒落でグルーヴィーなドラムとなります。
16分にキックが入る8ビート②:右手の6回目と7回目の間にキックが入る
右手・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
左手・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
右足・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
16分にキックが入る8ビート③:右手の2回目の間にキックが2回入る
右手・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
左手・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
右足・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
16分にキックが入る8ビート④:右手の2回目の間にキックが2回入る
右手・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
左手・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
右足・・・いちにぃさんしぃごぉろくしちはち
これらの4パターンを慣れるまで練習してみましょう。ゴーストノートの考え方と似ているため、比較的早く修得できると思います。
4.全ての太鼓をドコドコ叩いてみよう!
次はいよいよタム回しに挑戦です!今まではハイハット、スネア、キックの3点しか使わなかったのですが、ここでは全ての太鼓をドコドコ叩きます!
この際に非常に重要となるのが、左右の手の叩く手順です。
タタタタ→RLRL ※音が4つとも埋まっているため、普通に右左右左と叩きます。
タータタ→RLRL ※2つめが伸びているため、最初の右を叩いたら次の左は叩かず待つ。
タタータ→RLRL ※3つめが伸びているため、3つめの右は叩かず待つ。
タタター→RLRL ※4つめが伸びているため、最後の左は叩かず待つ。
ターータ→RLRL ※2と3で伸びているため、最初の右を叩いたら次の左右は待つ。
タターー→RLRL ※3と4で伸びているため、最初の右左を叩いたら次の右左は待つ。
タム回しや高速のスネアストロークの際には、この手順の理解が非常に重要です。理解が出来たら実践的な練習フレーズのプリントをお渡しします。
5.ハチロク(8分の6拍子)に挑戦!
これまでに練習したパターンは全て4や8で割り切れる数え方でしたが、ここで新しく6つ刻みのビートパターンに挑戦です。
ハチロク基本パターン:
右手 123456
左手 123456
右足 123456
右手は普通に6回叩きますが、左手は4の位置だけです。そして右足は1と6の時に踏みます。
このフレーズを連続して繰り返す時、最後の6のキックと次の1のキックは連続になるので注意しましょう。
6.実戦的なフレーズに挑戦!
ここまでの応用編に慣れてきたら、次は超・実践的なフレーズに入ります!
この段階でお教えするフレーズは文字では説明することが不可能なので、簡単に一覧にさせていただきます。
・フラム:スネアなどを両手で同時に叩き、軽くバラけさせることで「カラン!」という音を出す奏法
・ハイハットオープンのウラ打ち:体験レッスンで学んだウラ打ちのパターンのハイハットをオープンにしたりクローズにしたりするフレーズ
・ジャングルビート:ジャングルの中で火を囲んだインディアンが踊っている時に流れているようなビートなのでジャングルビートと呼ばれる。ゴーストノートパターン③の右手をハイハットからフロアタムに変えるだけでもそれっぽくなる。
・リムショット:太鼓の達人でいうところの「カッ」の方。ドラムの打面ではなく縁の部分(リム)を打つ。バラードのイントロやAメロなどで主に使用される表現方法。
・スネアアクセント:スネアをドコドコ叩き続ける中で強弱をつける練習。実際の曲でも多く使用され、非常に迫力とスピード感が演出できる。
この辺りまで練習が進むころにはもうかなりドラムに慣れているので、最初の頃の「両手両足をバラバラに動かすのが難しい」という感覚は忘れていると思います。
7.好きな曲の楽譜をお渡しします
基本的なパターンの練習が全て終わりました!いよいよあなたのお好きな曲に挑戦です!
おとかぞくには15年の歴史があり、過去におとかぞくライブで数えきれないほどコピーバンドをやってきたため、約1万曲の楽譜やバンドスコアのストックがあります。
日本の有名バンドの曲はもちろん、中にはマニアックな曲や洋楽なども揃っています。
おとかぞくメンバーの皆様はこれらの楽譜を全て自由に使えるので、好きなバンド名や曲名を言っていただければすぐに楽譜が出てきます。
ストックの中にない楽譜は代表のひろさんが耳コピして作ってくれますので、遠慮なく仰ってください。
さらに、難易度の高い曲でまだすぐには手も足も出ないような曲に関しては、ひろさんが簡単にしたヴァージョンの楽譜も作ってくれます。
これまでの練習で大抵のことは出来るようになっているはずですが、曲の中にはもちろん色々な表現方法が出てくるため、まだ習っていないパターンや奏法に関してはその都度お教えしております。
好きな曲だとテンションも上がりますし、何より自分の手足で好きな曲を演奏していることが楽しくてしょうがなくなるため、皆様どんどん上達していきます。
8.バンドに入ってライブに出演する
1曲か2曲くらいご自分の好きな曲を叩けるようになる頃には自信もついてくるので、「バンドに入ってライブに出てみようかな?」という気持ちになってきます。
おとかぞくライブに出演することは強制ではないので、中にはおとかぞくに何年も通っているけどライブには出たことがないというかたもいらっしゃいます。
しかし多くの方はまずライブに出てみることをお勧めします。なぜなら、「上手くなったらライブに出る」のではなく「ライブに出るから上手くなる」ということが身をもって体感できるからです。
個人練習や基礎練習などは所詮「疑似体験」なので、実際に生のバンドで人間同士で演奏を合わせてみると、これまでの感触とは全く違った感覚を味わうことになります。
今までは曲に「合わせて」叩いていたと思いますが、バンドではあなたのドラムが「合わされる側」となったり、音源と違って生身のメンバーはミスもするため覚えていたはずのフレーズが叩けなくなってしまったり、ライブ本番ではお客様がいるため緊張していつも通りのプレイが出来なくなったりと、本当に様々なことに気付けます。
それに気付いていない状態の練習は実践的ではなく、ライブという音楽の現場で気付いたことだけが「本当の実力」として身に着きます。