2025/05/28
みなさんこんにちは!
今から音楽を始めたい超・初心者のための新宿バンドサークル「おとかぞく」代表のひろです。
今回はおとかぞくのドラム体験レッスンの基本的な流れをご紹介させていただきます。
おとかぞくのレッスン受講をお考えの方は、事前にぜひご参照くださいませ。
1.まずはドラム歴と好きなバンドなどをヒヤリング
まずはお好きなバンドやよく聞く音楽などを教えていただき、どのような曲が叩けるようになりたいのか把握させていただきます。
最初にやるべき練習は変わりないのですが、いずれお好きな方向へと練習項目が枝分かれしていくため、ここでは遠慮なくお好きな曲を仰っていただくほうが良いです。
極端な話、ジャズドラムを叩きたい人とメタルを叩きたい人ではやるべき練習が全く変わってきます。
既にドラム歴が何年かあり、基本的なことが出来る方にはこの時点で高度な練習をお教えしたり、いきなり曲の練習に入ったりする場合もありますが、おとかぞくに来られるほとんどの方は全くゼロからのスタートのため、次項からの流れとなります。
2.基本となる8ビートを叩いてみる
まずはドラムセットに座り、お好きなドラムスティックを選び、右足は右のペダル、左足は一番左のペダルに置くところからスタートです。
左手はスネアというメインの太鼓の上に準備、その左手の上を交差するように右手はハイハットという特殊なシンバルの上にセットします。
ここからいよいよドラムの基本ビートを叩いてみます。
<8ビート:パターン1>
右手 1 2 3 4 5 6 7 8
左手 1 2 3 4 5 6 7 8
右足 1 2 3 4 5 6 7 8
1.まずは右手でハイハットを8回叩いてください。
2.つぎに右手の3回目と7回目の時に、同時に左手も叩いてください。
3.次に右手の1回目、5回目、6回目の時に、右足を同時に踏んでみましょう。
これで基本的な8ビートの完成です。しかし、手順3の右足が出てきた途端、すぐには対応できなくなる方がほとんどです。
そこで、
まずはゆっくり一緒にやりましょう。1は右手と右足を同時に叩く、2は右手だけ、3は両手を同時に、4は右手だけ、5は右手と右足、6も右手と右足、7は両手、8は右手だけ・・・という風に、一つずつ見ながらゆっくりで良いので、絶対に間違えないよう丁寧にやることが大事ということをお伝えします。
初心者だからと言って雑に練習をして間違いを繰り返してしまうと、間違いが体に染みついてしまいます。
野球やゴルフの素振りなどでは何百回何千回と繰り返すわけですが、人間は同じ動きを繰り返すとその動きが体に染みつくという習性があるからです。
ということは当然、ミスした動きも染み付くのです。
例えば同じフレーズを5回練習したうち、4回は成功して1回はミスをしたとします。その4回分だけが上手く染み込んでミスの1回は染み付かないなんてことはありません。
だからこそ、ゆっくり丁寧に成功だけを体に覚えさせる必要があるのです。
最初のパターンに慣れてきたら、他のパターンにも挑戦してみます。
<8ビート:パターン2>
右手 1 2 3 4 5 6 7 8
左手 1 2 3 4 5 6 7 8
右足 1 2 3 4 5 6 7 8
<8ビート:パターン3>
右手 1 2 3 4 5 6 7 8
左手 1 2 3 4 5 6 7 8
右足 1 2 3 4 5 6 7 8
パターン1と比べると両手は全く同じで、右足の踏む位置だけが変わっています。
これらも同様にひとつずつ丁寧に繰り返すと、5分もすれば慣れてきて自然とスピードが上がってきます。
まだ慣れていないのに無理にスピードを上げようとすると無駄に力んでしまってフォームが崩れたり、先ほどもお伝えしたように間違いが体に染みついてしまうので、まずは正しい練習法を知ることが最重要であることを何度もお伝えします。
3.色々なパターンに触れてみる
8ビートに少し慣れてきたら、次は他にも色々なパターンに挑戦していただきます。
本来であれば1つのパターンが上達するまで深く長く練習をするべきなのですが、今回は体験レッスンなので、まずは「こんなパターンもある」ということに触れていただく方が良いと思います。
次回のレッスンからひとつひとつをしっかりとやっていきましょう!
体験レッスンで8ビートの次に触れるのは、4ビートです。
<4ビート:パターン1>
右手 いちにいさんしい
左手 いちにいさんしい
右足 いちにいさんしい
4ビートでは数え方が変わります。
まず「い」の時に右手と右足、「ち」は休み、「に」で両手、「い」は休み、「さ」で右手と右足、「ん」は右足のみ、「し」は両手、最後の「い」は休みです。
8ビートの時と違って何も叩かない「休み」があるのですが、ドラムではこの休みがある方が難しかったりします。
<4ビート:パターン2>
右手 いちにいさんしい
左手 いちにいさんしい
右足 いちにいさんしい
<4ビート:パターン3>
右手 いちにいさんしい
左手 いちにいさんしい
右足 いちにいさんしい
4ビートも同様に3パターンご用意しておりますので、それぞれ丁寧に繰り返して慣れてみましょう。
次は「頭打ち」と呼ばれるビートパターンです。
<頭打ち:パターン1>
右手 1 2 3 4 5 6 7 8
左手 1 2 3 4 5 6 7 8
右足 1 2 3 4 5 6 7 8
こちらは頭打ちのパターン1です。
1は両手、2は右手のみ、3は両手、4は右手のみ、5は両手、6は右手と右足、7は両手、8は右手と右足です。
<頭打ち:パターン2>
右手 1 2 3 4 5 6 7 8
左手 1 2 3 4 5 6 7 8
右足 1 2 3 4 5 6 7 8
頭打ちパターン2ではまた「休み」が出てきます。
1は両手、2は休み、3は両手、4は休み、5は右足のみ、6は右足、7は両手、8は右足のみです。
休みの間はしっかりと数を数えて待つことが重要です。
基本パターンの最後として、ウラ打ちもお教えしております。
<ウラ打ち:パターン1>
右手 1 2 3 4 5 6 7 8
左手 1 2 3 4 5 6 7 8
右足 1 2 3 4 5 6 7 8
右手が裏拍(2,4,6,8)に来るためウラ打ちと呼ばれていて、J-popなどでも多く使われているパターンです。
1は右足のみ、2は右手のみ、3は左手と右足、4は右手のみ、5は右足のみ、6は右手のみ、7は左手と右足、8は右手のみです。
続いてウラ打ちパターン2を見てみましょう。
<ウラ打ち:パターン2>
右手 1 2 3 4 5 6 7 8
左手 1 2 3 4 5 6 7 8
右足 1 2 3 4 5 6 7 8
こちらも両手はパターン1と同じで、足を踏むポイントだけが変わります。
1は右足のみ、2は右手のみ、3は左手のみ、4は右手のみ、5は右足のみ、6は右手と右足、7は左手のみ、8は右手のみです。
4.ドラム楽譜の読み方を覚える
ここまでは数字などを使い、初心者の方に分かりやすいよう原始的に表現させていただきましたが、ここで今までに練習した全てのパターンの正しい楽譜をお渡しします。
これまでに練習した8ビート×3パターン、4ビート×3パターン、頭打ち×2パターン、ウラ打ち×2パターンの楽譜が載っているので、今度は正しい楽譜の方を見ながら叩いてみましょう。
分からなくなったら先ほどの数字の楽譜を見ても大丈夫です。
ここまでで体験レッスンの時間がまだ余っているようでしたら次に進んでいきます。
5.ドラムっぽいカッコいいフレーズに挑戦
次にお教えするのは16ビートであったり、ちょっとしたフィルインを入れるような、いわゆるドラムっぽいかっこ良いフレーズです。
シンバルの派手なアクセントが入ったり、パターンの転換時にちょっとしたオカズが入ったりするため、この辺りから一気にドラムが楽しくなります。
慣れてきたら同じパターンを少し応用する方法もお伝えします。
6.応用編や実践フレーズに挑戦
おとかぞくの体験レッスンを受ける前に少しドラム歴がある方は、前項までの基本を短時間で終了し、この辺りまで進むことが出来るかも知れません。
応用編で練習する内容としましては、
・ゴーストノート
・スリップビート
・タム回し
・16分にキックが入る8ビート
・フラム
・スネアアクセント練習
・ハイハットオープンのウラ打ち
・8分の6拍子
などなど、今までに好きなバンドや楽曲で聞いたことのあるカッコいいドラムパターンがどんどん出てきます。
この辺りまで基本をしっかり固めてから曲の練習に入ります。
7.好きな曲に挑戦!
基本がしっかりと固まったら、いよいよ好きな曲に挑戦です!
とは言えどんな曲でも良いわけではなく、あまりにも難しすぎる曲にいきなり挑戦すると全く手も足も出ず挫折してしまう可能性があるため、ある程度は簡単な曲から始めると良いでしょう。
お好きなバンドをいくつかお聞きした中で、「このバンドの曲ならいけそう!」「このバンドの中でもこの曲なら大丈夫そう!」といくつか候補を出して差し上げるので、その中から最初に挑戦する曲を選んでみましょう。
ちなみにおとかぞくは15年以上の歴史があるため、楽譜やバンドスコアの蓄積が1万曲以上あります。日本の有名なバンドや曲はもちろん、中にはマニアックな曲や海外の曲などもかなりの数が揃っています。
この楽譜たちは皆さまが自由に使えるので、どんどん好きな曲を練習していきましょう。
最後に
体験レッスンの最後に、おとかぞくに関するご質問や聞いておきたいことなどを窺う時間を設けます。
・本当に毎日通っていいの?
・バンドはどうやって組むの?
・ドラム以外の楽器も練習できる?
などよく聞かれるご質問以外にも、それぞれのご都合によって聞いておきたいことも異なると思いますので、おとかぞくのレッスンや環境はあなたのご希望を叶えられそうか、ぜひ細かくご確認ください。