2025/06/20
みなさんこんばんは!今から音楽を始めたい超・初心者のための新宿バンドサークル「おとかぞく」です。
2025年6月20日(金)のレッスン風景です。
1.初ライブを終えたばかりのドラム女子(20代)
6月ライブに新人限定バンドで初出演したばかりのドラム初心者女性です。
ライブが終わったばかりだというのにすぐに練習に通ってくれています。
次のライブはまだ決まっていないようなので、今は基礎力を上げるための期間です。今日はスネアアクセント練習をお渡ししました。
スネアアクセント練習のメリット
・左右のスティッキングが上手くなる
・左手の強化
・アクセントフレーズの強化
例えばスネアを16回叩く状態を基本とし、アクセントマークのある個所のみ強く叩きます。※ここではアクセント部分を赤文字で表記します。
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慣れてきたら左手からスタートで同じ練習をします。
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スネアアクセント練習の注意点
・必ずメトロノームを使用する
・右手スタート、左手スタートを両方練習する
・強弱のメリハリをはっきりとつける
この練習の良いところは、ドラムセットやスネアがなくても簡易的な練習パットを利用してご自宅でも手軽にできるという点です。
YouTubeの動画やNetflixの映画を見ながら1~2時間トコトコやっていると、いつの間にか両手のスティッキングが上達します。
利き腕ではない方の手は最初は上手くできないと思いますが、毎日続けることで両手が均等に叩けるようになるのでオススメの練習法です。
こちらの女性は曲の練習としてBUMP OF CHICKENさんの「天体観測」をやってみたいとのことでしたので、音源と楽譜をお渡ししました。
おとかぞくには15年の蓄積で何万曲もの楽譜や音源があり、レッスン生の皆様はこれらを全て無料で使用できます。
楽譜をお渡ししたらすぐに取り掛かるのかと思いきや、先ほどのスネアアクセント練習がまだ思うように出来なくて悔しいようで、曲には全然触れずに基礎練習を繰り返していました。
2.初ライブに向けて練習中のギター女子(20代)
毎日練習に来る常連組の女性です。とは言えおとかぞく歴はまだ2か月目に入ったばかりの新人さんです。
ギターを持ったこともない状態からのスタートでしたら既にライブに向けて3曲ほど弾けるようになっていて、その上達速度には目を見張ります。
確かにギターの上達にはコツやセンス、歴なども大事かも知れませんが、毎日練習することが一番大事だと日々気付かされます。
本日はライブに向けた4曲目の練習に取り掛かりました。ご本人も大好きだというMRS.GREENAPPLEさんの「点描の唄」です。
この曲はピアノメインなので特に難しいギターフレーズはないようなので、ひろさんがコード譜を作ってお渡ししていました。キーもCなので弾きやすく、FやGやAmなど今までに十分に練習したきたものばかりです。
この曲を弾けるようになったらいよいよ今回の山場、同じくMRS.GREENAPPLEさんの「ニューマイノーマル」という曲に挑戦です!
この曲は速くて難しいギターソロがあるのですが、同じバンドの先輩ギタリストにギターソロを譲らず自分で弾きたいとのこと。
本番までに必ず弾けるようにして差し上げますので、毎日基礎練習を積み重ねてギターを弾く土台となる力を高めておきましょう。
3.毎日練習に来る30代男性
続きまして、フルタイムコースでご加入の30代男性Nさんです。毎日のように練習に来るため、ご予約のない日は「何かあったのかな?」とこちらが心配になってしまうほどです。
本日もクロマチック練習から始まり、カッティング練習、リズム練習、レガート練習とコツコツとこなしていらっしゃいました。
こういう練習は毎日の練習の成果を感じづらく、本当に上手くなっているのかな?と不安になることもあるかと思いますが、毎日の練習は確実に身に着き、ある日突然「上手くなった!」という感触を味わうことが出来ます。
例えて言うならドラクエやファイナルファンタジーなどのRPGが分かりやすいかも知れません。
敵を倒して経験値を積むことで、ある日突然レベルが上がります。例えば100匹の敵を倒したら次のレベルに上がるとして、1匹目を倒しても10匹目を倒しても50匹目を倒しても、99匹目を倒してもレベルは変わらないままです。しかし、100匹目を倒した瞬間にレベルが上がるのです。
ギターに限らず全ての楽器、また、音楽に限らず全ての能力の取得において挫折してしまう人はこの仕組みを理解しておらず、1週間練習しても上手くならない、1っか月も練習しているのにあの曲が弾けない・・・センスがないので辞めてしまおうと思ってしまいます。
Nさんがこの上達のメカニズムを理解しているかどうかは別として、彼は「一生ギターを練習し続ける」と心に決めているようです。
「絶対にやめないこと」「絶対に続けること」「絶対に今日も練習をすること」
これがギター上達の極意であると言えます。
4.初ライブに向けて練習中のドラム女子
こちらは8月ライブに新人限定バンドで初出演予定の20才女子で、週1~2のペースで必ず練習に来てくれます。
今回は2曲だけですが、その分1曲ずつを深く練習中です。
1曲目はいきものがかりさんの「気まぐれロマンティック」。フレーズとしては難しくないのですが、曲がアップテンポなので少し苦戦中です。
次回アップダウン奏法をお教えする予定なので、習得すれば速い曲が楽々叩けるようになります。
アップダウン奏法とは
ドラムには大きく分けて2つの構え方、まずは高く構えるハイポジションと、低く構えるローポジションがあり、そこからそれぞれ2つの叩き方があるので、合計4つの叩き方があります。
フルストローク:ハイポジションからスタートし、叩き終わったらハイポジションまで戻る。
ダウンストローク:ハイポジションからスタートし、叩き終わりをローポジションで止める。
アップストローク:ローポジションからスタートし、叩き終わったらハイポジションまで戻る。
タップストローク:ローポジションからスタートし、叩き終わりもローポジションで止める。
このうち、ダウンストロークとアップストロークを交互に繰り返すことをアップダウン奏法(ダウンアップ奏法)と呼びます。
アップダウン奏法のメリット
アップダウン奏法を習得すると、ドラム演奏において大きなメリットを得られます。
スピードアップ:一往復の腕の振りで2打叩けるため、スピードが飛躍的に上がる
スタミナ持続:1往復分の力で2打叩けるため、力みがなくなり疲れにくくなり、スタミナが持続する。
強弱がつけられる:1打目がダウン(強)、2打目がアップ(弱)なので、自然と強弱やメリハリが付き、リズムが生まれる。
アップダウン奏法練習時の注意点
練習時の注意点としては、「とにかく大げさにやること」です。手首の可動域をフルに使って大げさにやることで、その動きが染み付きやすくなります。
スピードが上がってくればもちろん動きを最小限に抑えていくのですが、最初のうちは大きくやって、「この動きをそのまま小さくしていくんだぞ!」と自分に言い聞かせるようにすると良いでしょう。
慣れてきたら左手のスネアや右足のキックも織り交ぜ、8ビートの状態でアップダウン奏法に慣れていくことをお勧めします。
アップダウン奏法は超重要!
このアップダウン奏法は速いビートのハイハットのみでなく、スネア回しやタム回しなど、ドラム演奏における全ての場面で大活躍します。
逆に言えば、このアップダウン奏法を習得しなければドラムを叩けているうちに入らないと言っても過言ではないほど、重要な奏法です。
5.久しぶりのライブに向けて練習中の40代男性
40代のMさんも週に2~3回ペースでレッスンに通う常連さんです。
初ライブは1年前で、それ以来ずっと基礎練習などを重ねレベルアップしてきました。8月についに2回目のライブに出演予定です。
Mさんは最初はギターでご加入いただいたのですが、ピアノをやったりボーカルをやったり、今回はベースで出演予定だったりと、とにかく音楽大好き男性です。
普段はカラオケ大会にも出場しているらしく、ボーカルレッスンにも熱心に通ってくださいます。
リズムに関して多少不器用なところがあり、最初の頃はメトロノームに合わせることが全くできなかったのですが、この1年で地道な練習を積み重ね、どんどんリズム感が向上しています。
今回はベースで出演ということで、いわゆるリズムセクションなのでリズム感が非常に重要です。
苦手なリズムに一生懸命取り組む姿勢はとても素敵で、おとかぞくに通う若い女性の中にもMさんファンがいるほどです。