2025/06/07
みなさんこんにちは!今から音楽を始めたい超・初心者のための新宿バンドサークル「おとかぞく」です。
今回はベース体験レッスン後の基本的なベースレッスンの流れをご紹介させていただきます。
※体験レッスンの内容はこちらをご参照ください。
1.おとかぞくのルールをご説明する
おとかぞくにご加入後、まずはおとかぞくの規約をご説明します。
・レッスン予約の方法:当日予約はOK。複数予約はNG。何件もレッスンを予約しておいて後からキャンセルなどしてしまうと他のレッスン生の方が入りにくくなってしまうため、予約したレッスンが終わった後に次の予約をお願いします。
・会費の支払い方法:おとかぞくでは現金、クレジットカード、PayPay、振込などさまざまな方法が可能ですが、唯一「銀行引き落とし」のみ行っていません。引き落としにするとレッスン生の皆様が「今月はたまたま通えなかった」という場合にも会費をお預かりしてしまうからです。また退会の際にも手続きが必要であったり、皆様にとってのデメリットばかりだからです。おとかぞくでは通わなかった月は自動的にお休み扱いとなり無料になります。
・ライブ出演方法と注意点:ライブ出演の条件は「おとかぞくの活動に継続的に参加していること」、ライブ出演費用は1人4000円で、30分枠のメインアクトに出演可能です。ライブ出演が決定した後のキャンセルは、他のメンバーに多大な迷惑となるので絶対におやめください。
※他にも細かいルールをしっかりとご説明しながら、質疑応答も受け付けながら理解を深めていただきます。
2.ウォーミングアップ方法を覚える(クロマチック練習)
説明が終わったらいよいよベースの練習開始です!
まずはウォーミングアップと基礎力向上の意味を兼ねたクロマチック練習です。
4弦を1フレット(人差し指)→2フレット(中指)→3フレット(薬指)→4フレット(小指)の順に弾きます。この際、右手のピッキングはダウン→アップ→ダウン→アップと交互になるようにします。指弾きの場合は人差し指と中指を交互に使います。
ベースの持ち方やフォームなどを気を付けながら、同じ動きを3弦→2弦→1弦とおりていき、1弦まで終わったら次は4フレット(小指)→3フレット(薬指)→2フレット(中指)→1フレット(人差し指)という風に逆に4弦まで戻っていきます。
4弦まで戻って来たら次は2フレットからスタートして同じ動きを繰り返し、9フレットまで上がっていきます。
このような動きを合計6パターンお教えしますので、毎日のウォーミングアップ&基礎練習として取り入れる癖をつけていただきます。
このクロマチック練習はベースという楽器を弾くための基礎的な力をつけるために非常に有効な練習で、とにかくやればやるほどベースを弾く力が向上します。
最初は6パターンをこなすのに1時間以上かかると思いますが、そのうち15分で終わるようになります。
3.ベースの基本的な弾き方に触れてみる
ウォーミングアップが終わったら、ベースで頻繁に使用される基本的な弾き方やフレーズに触れてみていただきます。
1.ルート弾き:ベースという楽器は基本的には曲のコードのルート音(一番低い根っことなる音)を演奏する楽器です。まずはもっとも基本的なルート弾きに挑戦してみましょう。
2.少し動きのあるルート弾き:次は少しだけ動きのあるルート弾きです。ただルート音を弾いていくだけでなく、途中で少しだけ動きのあるフレーズです。実はこのフレーズはTHE BLUE HEARTSさんの「リンダリンダ」という曲のサビの部分のベースフレーズです。
3.オクターブジャンプフレーズ:ある音を8回弾いた後、その音の1オクターブ上の音を弾くというパターンです。最初は3弦3フレットのド、次は2弦10フレットのドを弾くような形です。ベースという楽器は1本下の弦の7フレット上は1オクターブ上になるので、その動きに慣れていただくための練習も兼ねています。
4.ウォーキングベース:ジャズなどで頻繁に使用されるフレーズパターンで、ゆっくり歩いているような印象のフレーズです。1音ずつ音が変わっていくため非常に難しいですが、講師がお手本を弾いてお見せすると非常にかっこよく誰もが聞いたことがあるフレーズなので、楽しく練習していただけると思います。このフレーズでは薬指や小指もよく使うので、全ての指を鍛える練習にもなります。
5.ランニングベース:先ほどのウォーキングベースのフレーズの音を全て2つずつ弾くと、走っている感じのフレーズになるためランニングベースと呼びます。
4.ハンマリング、プリング、スライド、チョーキングなどの奏法を覚える
ベースに少し慣れてきたら、次はベースの色々な奏法を練習していただきます。
奏法ごとにプリントを用意してありますので、具体的なやり方と練習フレーズなどを順序良く学ぶことが可能です。
ハンマリング・オン:ハンマーのように指を弦に叩きつけることで音を出す奏法です。
プリング・オフ:先ほどのハンマリングオンと逆で、弦から指を引っ張って離すことで音を出す奏法です。この際、ただ上に離すだけだと音が出にくいため、ちょっとだけ下に弦を引っ掻くようにして離すとはっきりとした音が出ます。
スライド:一つの音を弾いたその指のままで別のフレットに滑らせることで、音階を変える技術です。移動の時に指が浮いてしまうと音が途切れるので、しっかりと押さえたままで滑らせることが重要です。
5.オクターブ奏法、スラップなどを覚える
こちらも全て専用のプリントをお渡ししますので、具体的なやり方と練習フレーズが記載されています。尚、プリントの右下にはQRコードが添付されており、ご自宅での練習中に分からなくなった場合はそちらをご参照いただければ、おとかぞく講師によるお手本動画や解説動画をご覧いただけます。
オクターブ奏法:ドと1オクターブ上のドというふうに2つの音をオクターブ違いで同時に弾く奏法です。この奏法では左手の握力と押弦力が必要で、初心者の方は左手がとても疲れると思います。右手は人差し指で低い方の音、中指で高い方の音を弾くのが基本です。
スラップ:親指で弦を叩くサムピング、人差し指で弦を引っかけて離すプラッキング、この2つの技法を組み合わせたものをスラップ(チョッパー)と呼びます。現代では超絶スラップを披露するベースヒーローも増えているため、この奏法に憧れてベースを始める方も増えているようです。しかしこのスラップを習得するためにはある程度の基礎力が必要になるため、ベースを始めていきなりスラップが出来るものではありません。もちろんご希望の方には最初からスラップをお教えしますが、少しやってみれば「これは今すぐには無理だ。基礎からちゃんと固めていこう。」と気付くと思います。
6.音階のおさらい
ベースのあらゆる奏法を覚えたところで、体験レッスンの際にお教えしたベースの指板上の音階のおさらいをします。※体験レッスンの内容はこちらをご参照ください。
ベースにはTAB譜という便利な楽譜(弾く位置を数字で表したもの)があるため、実際にはベースの指板上の音階が分からなくても演奏することが可能です。しかしそれでは困る場面が今後たくさん出てきます。
「TAB譜があれば弾けるから、音階などは覚える必要がない」と言う人もたまに見かけますが、例えて言うなら「文字の読み書きは出来ないけど日本語は喋れるから問題ない」と言っているようなもので、実際には多くの問題が発生します。
・バンドメンバーと会話ができない:リハーサルなどの場面で「最後の音はF#で終わろう!」などと言う話い合いに参加できず、メンバーの迷惑となります。
・スケールや理論を学ぶことが出来ず上達が止まる:好きな曲をTAB譜で弾くだけなら良いかも知れませんが、例えば英語を学ぶ時は「単語→文法→日常会話」のような手順で学びますが、ベースの指板上の音が分からないというのは「アルファベットを知らない」のと同じ状態で、単語の1つも説明することが出来ません。そのためベースにおける音楽理論やスケールなどを一切学ぶことが出来ず、上達が止まってしまいます。
・音楽にもルールがある:例えば野球やサッカーなどのスポーツにはルールがあり、そのルールを知らない人が好き勝手にボールを投げたり打ったり蹴ったりしてもスポーツにはなりません。それと同様に音楽にもルールがあり、TAB譜しか読めない人というのはただ決められた数字を追いかけているだけで、音楽をやっているのではなく音ゲームをやっているような状態となってしまいます。
7.好きな曲に挑戦!
基本的な奏法や音階のおさらいが終わったら、いよいよあなたの好きな曲に挑戦です!
おとかぞくは15年の歴史の中で非常に多くの楽譜やバンドスコアのストックがあります。あなたの好きなバンド名や曲名を教えていただければその楽譜をすぐにお出ししますので、実際に曲に合わせて弾く練習をしていきます。
楽譜の中に出てくる奏法はこれまでに学んだものばかりなので、「これなら弾けそうだ!」という感覚を味わっていただけると思います。
もちろん細かい部分ではわからない箇所や初めて見る奏法なども出てきますので、そういうものに関してはその都度お教えしております。
曲を流しながら合わせて弾くともう完全にベーシストの気持ちを味わえますが、最初はスピードについていけない場合もありますので、曲のスピードを落としたり同じ個所を繰り返し練習するための操作方法もお伝えし、あなたのペースで練習できるような環境を整えます。
そして、「この曲を弾くためにはまだこの力が足りないな・・・」などとご自身で気付けるようになり、また基礎練習を繰り返し、また曲に挑戦し・・・ということを繰り返しているうち、どんどんベースが上達していきます。