2025/06/17
みなさんこんにちは!今から音楽を始めたい超・初心者のための新宿バンドサークル「おとかぞく」です。
おとかぞくではライブ終了後に代表のひろさんから全バンドへ「ライブレポート動画」が公開されます。
録画されたライブ映像を全て見ながら、リアルタイムでひろさんがバンドマン視点で色々なアドバイスを行うわけですが、これがおとかぞくメンバーに大好評の人気コンテンツとなっており、おとかぞくの皆様は自分の出演したバンドだけでなく他のバンドの分も全てライブレポを見て勉強したり、過去のライブレポ動画も全て見ているという人も少なくありません。
中には「仕事の都合などでもうおとかぞくには行けなくなってしまったけど、ライブレポだけは未だに見ている」という人もいるほどです。
今回はそんなおとかぞく特有のライブレポート動画はなぜ毎回公開されるのか、その目的や意義について詳しくご説明させていただきます。
1.技術面のアドバイス
まずは技術面でのアドバイスです。技術的なアドバイスは普段のレッスンでももちろん行っていますが、ライブという特殊なステージに立つと、普段出来ていたはずのことが出来なくなったりするものです。
そのため、「ライブという場ではこのようにする方が良い」という視点のアドバイスが中心となります。
例えば普段の練習中は椅子に座ってギターを抱えていますが、ライブではストラップをつけて立って弾く場面がほとんどです。立って弾くと感覚が全く変わり、弾けなくなってしまうことも頻繁に起こります。
そのような場合は、普段の曲の練習はもちろん、ウォーミングアップの基礎練習から立って弾くようにすると良いです。
また、練習では弾けていたはずのフレーズがライブ本番では全く弾けなくなる場面もしばしば見受けられます。
これはライブ動画を見て原因を診断し、「本番の緊張やプレッシャーで弾けなくなっているのか?」「それともただ純粋に練習回数が少なくて弾けていないのか?」「メンバーの演奏がズレているため弾きにくくなっているのか」などの原因を解明し、それに適した解決策をお伝えします。
ドラムなどではライブだともう少し手の振りを大きくしよう、キックはもう少し強く踏まないと聞こえなくなってしまう、
ボーカルの人にはカラオケではその発声でも良かったかも知れないが、バンドではもっと大きな声で歌わないと歌詞が聞こえないなど、
普段の練習環境とは違う感覚を味わっているであろうメンバーに、バンドマン視点でアドバイスをしています。
2.MCやパフォーマンス面のアドバイス
次にMCやパフォーマンス面でのアドバイスです。演奏技術面に関しては普段のレッスンでもお伝えしていることもあるのですが、MCやパフォーマンスはライブならではのものなので、このライブレポ動画でしかお伝え出来ないこともたくさんあります。
例えばお客様と一緒に楽しむ動きやなどを取り入れているバンドは絶賛するのですが、もう少し早く動き始めればお客様もより分かりやすいなど、色々な視点でのアドバイスをお届けします。
MCなども「このように言うと伝わりやすい」「その言い方は非常に良かったので、他のバンドメンバーも参考にしてください」のように賞賛することもあれば、メンバー同士での無駄なお喋りなどはお客様から見ると寒く見えてしまうので、目的のあるMCをするよう指導したりもします。
特に最初は好きなアーティストがやっていたMCやパフォーマンスを真似したくなってしまうものですが、それ自体は良いのですがプロの真似ばかりだとお客様との関係性や立ち位置がズレてしまい、的外れなMCやパフォーマンスになってしまうため注意が必要です。
3.音作りのアドバイス
音作りに関しては本番の場では代表のひろさんが調整してくれるので基本的には問題ないのですが、リハーサルで音響チェックをした後にテンションが上がって勝手に音量を上げてしまったりするのも、初心者バンドあるあるです。
他にも、リハーサルでチェックした音と全く別の音を使ったり、リハーサルでは軽く声を出しただけのボーカルが本番でいきなり大声になってバランスが崩れたりもします。
リハーサルでは本番で使用する音や音量を確認したいので、本番と同じ音量で行うように気を付けましょう。
そしてギターのエフェクターなどで多くの音を使用する場合には、基本的には全ての音をPAさんに申告して確認してもらいます。
音響面以外では、例えば本番の緊張でギターのピッキングやドラムのストロークが小さくなってしまったり、逆に力んで大きくなりすぎてしまったりする場合もあります。
そのような場合の解決策も、ライブレポート動画でお教えしています。
4.ライブハウスでのマナー指導
ライブ初心者の方はライブハウスのマナーなどは知らなくて当然なので、その都度一つずつお教えしています。通常の世界とは違う側面もあるため戸惑う場面もあるかも知れませんが、徐々に覚えていただければ結構です。
例えば自分のライブを見に来てくれるお客様がいる人は、メンバーと固まってお喋りをするよりもお客様の対応をする方が優先されます。
かと言って、自分を見に来るお客様がいない人はメンバーと固まってお喋りしていても良いというわけではなく、お客様がいない人こそ他のお客様の対応をする方が良いです。
なぜなら、あなたを見に来た人がいないのであれば、本来はあなたのバンドは0人の前でパフォーマンスをして当然だからです。それなのに他のお客様はあなたのバンドも見て応援してくださるわけですから、当然感謝を伝える方が良いわけです。
その他にも、出入り口付近で固まっているとお客様の出入りの邪魔になってしまうので注意したり、出演者ばかりが席に座って雑談しているとお客様が座れなくなってしまうので席を譲ったりと、とにかくライブとはお客様のために行うものですので、その意識を持っていただくためのアドバイスをさせていただきます。
5.集客面でのアドバイス
おとかぞくは初心者サークルなので集客に関して特にうるさく言うことはありませんが、中には集客に前向きな方、プロコースで集客を学んでいる方もいるため、必要な場合は集客面のアドバイスもさせていただきます。
SNSの使い方はもちろん、人が見に来たくなるようなライブ告知の方法もお教えしていますが、ライブ本番を見て行うライブレポート動画では、特に「来てくれたお客様への対応のしかた」をお教えする場合が多いです。
そのお客様は何のために来てくれたのか?あなたの何に魅力を感じて来てくれたのか?あなたが伝えるべき感謝がライブから伝わってきたか?など、一度来てくれたお客様が次もその次も来てくださるよにはどうすれば良いのか、そして、毎回のライブを楽しんでくださるにはどうすれば良いのか、一緒に考えていきましょう。
6.初心者あるある
最後に、ライブ初心者の方がついついやってしまいがちなミスや悪い習慣をいくつかお伝えします。それぞれに何故悪いのか?という理由と、どうすれば良いのかという改善策も併せてご紹介します。
・演奏後すぐにシールドを抜いてしまう
緊張の初ステージの最後の曲の最後の音を弾き終わった瞬間、初心者メンバーは安心して解放され、ついやってしまうことの代表格です。アンプに繋がって音が出ている状態でシールドを抜いてしまうと「ブツッ!」と大きな音がしてしまうだけでなく、アンプやギターの故障にもつながります。ライブが終わったら必ずひろさんが飛んできますので、「シールド抜いて良いよ」と言われるまでは何もせずに待ちましょう。
・お客様に謝って回る
ライブ終了後、自分を見に来てくれたお客様が「良かったよー!」と言ってくれているのに、たくさんミスをした自分としては照れくさくて「いっぱいミスしちゃったー!ごめんねー!」「いやいや、ほんとに良かったよ!」「いやいや、ほんとにごめん!」などという会話をよく耳にします。
本人としては確かにミスをしたでしょうし、謙遜する意味もあるのだとは思いますが、これはお客様に対して非常に失礼です。
ミスをしてしまって悔しい気持ちや申し訳ない気持ちは自分の胸にぐっと仕舞って次に生かせば良いだけで、お客様に伝えてしまうとせっかく褒めてくれた言葉を否定することになってしまいます。
・ライブハウスでのリハーサルは最後の練習ない
先ほども少しご説明したように、ライブハウスでのリハーサルは最後の練習ではなく音響チェックが主な目的です。
当日に最後の練習をしたい場合は事前に別のリハーサルスタジオなどで行うようにするのが基本です。
ライブハウスでのリハーサルは音響や照明の確認、メンバーの立ち位置や全体での音作り、マイクやその他の備品などの準備などをする場所です。
・コンビニで買ったお酒を持ち込む
ライブハウスに頻繁に出入りする人でないと知らないこともあります。例えばライブハウスにコンビニなどのお酒を持ち込むことは禁止です。
ライブハウスはお客様のドリンク代で生計を立てている場合が多いので、コンビニなどで買ったお酒を持ち込むという行為は、例えばファミレスにコンビニ弁当を持ちこんで食べるのと同じです。
最初はこんなことをもちろん知らないと思うので、ライブレポ動画などで色々と勉強して一つずつ覚えていきましょう。
・この曲知ってる人ー!?知ってる人は一緒に歌ってください
初心者ボーカリストがついつい言ってしまう代表的なMCです。
「この曲知ってる人!一緒に歌ってください!」と言うのは実は裏を返せば「知らない人は関係ないのでほったらかし」と言っているのと同じです。
それならば「この曲知らない人!知らないのに盛り上がってくれてありがとう!」の方が遥かに印象が良くなります。
・ボーカルが手拍子をする際にマイクを叩いてしまう
こちらも初心者ボーカルがよくやってしまうミスです。
ライブを盛り上げようと思い手拍子などをするのですが、マイクをそのままドンドンと叩いてしまい、大きな音が鳴ってしまうという状態になります。
マイクを持ったまま手拍子をしてお客様を煽りたい場合はマイクではなく手首を叩く、または実際には叩いていない状態で寸止めをすると良いでしょう。