2025/06/02
みなさんこんにちは!今から音楽を始めたい超・初心者のための新宿バンドサークル「おとかぞく」代表のひろです。
今回はおとかぞくプロコースにご参加の皆様に最初にお伝えする基本的かつ超重要な考え方について、まとめてご紹介させていただきます。
1.ゴールまでの道順を調べる
夢や目標を叶える際に、ゴールまでの道順を事前に知ることは非常に重要です。
例えばあなたは今からニューカレドニアという国に行かなければならなくなったら、まずどうしますか?
・スマホで国の場所を調べる
・飛行機のチケットを取る
・チケットの金額はいくらか?
・飛行機は何時間で到着するのか?
・出発は成田空港か?羽田空港か?
・出発は何時で、何時に家を出ればいいのか?
などを調べると思います。
「ニューカレドニアに行け」と言われて、とりあえず家を出て走り始める人はいないと思います。そんなことをしてもニューカレドニアには一生辿り着きませんし、家の周りを必死に走ってもそれは努力とは呼びません。
しかし、音楽で芸能の夢を持っている人のほとんどが、とりあえず家を出て走り始めてしまうのです。
あなたにとっての夢とは具体的にはどのようなことでしょうか?
・バンドでメジャーデビューしたい
・役者になってテレビドラマに出たい
・チャンネル登録者数100万人のYouTuberになりたい
など、どんなことでも結構ですが、そのゴールまでの道順や距離を正確に知っていますか?
とりあえずオリジナル曲を作ってライブハウスで活動を始めていませんか?
とりあえず好きな動画を作ってYouTubeにアップしていませんか?
それは、とりあえず家を出て走り始めた人と同じです。
2.戦う場所を決める
音楽で成功するには、ビジネス的な視点が必要です。そしてビジネスで勝つためには、まずは戦う場所(マーケット)を決めることが最重要です。※この時点で商品は決めないこと
音楽においての戦う場所とは、
・ライブハウス
・路上
・YouTube(SNS)
などが考えられます。
また、音楽の方向性としても、
・ラブソングや普遍的な愛を歌うのか?
・応援ソングで人々を勇気づけたいのか?
・圧倒的な技術で魅了したいのか?
などが考えられます。
さらに、ターゲット層で言うと、
・5~10才の子供人気を得たいのか?
・10~20代の若い女性をファンにしたいのか?
・30~40代の働き盛りの男性をターゲットにするのか?
ビジネスに置き換えて言うと、「駅ビルに出店したいのか?」「海で商売をするのか?」「ネット上で物を売るのか?」によってもニーズは大幅に変わってくるため、まずは主戦場を決めないことには売る商品を決めることが出来ません。
例えば10~20代の若い女性をターゲットにするなら歌の方向性はラブソングが良さそうですし、活動場所はライブハウスや路上よりもSNSの方が良さそうです。
また、5~10才の子供をターゲットにした歌を広めたいなら、ライブハウスなどで活動しても全く意味がありません。
このように、ターゲットを先に決めると、活動するべき場所や売るべき商品が見えてきます。
3.自分だけの武器を見つける
戦う場所を決めたら、次はあなたの武器を見つけます。
武器とはオリジナル曲やキャラクターのことですが、もっと具体的な方向性や戦略と考えてください。
例えば路上ライブで戦っていくと決めた場合、ほとんどの路上ミュージシャンは「夕方~夜(when)」「駅前や商店街で(where)」「アコギやピアノの弾き語りで(how)」「売れるために(why)」活動しています。
あなたも同じような活動をしてしまうと「木を隠すなら森の中」になってしまい、目立つことが出来ません。
あなたが木だとしたら森に行くのではなく、木など生えているわけのない場所に行けば目立つことが出来ます。
逆にどうしても森で戦いたいのなら、森にあるわけがない存在になれば確実に目立つことが出来ます。
これがビジネス的な視点です。
例えばwhenの部分だけを変え、「早朝」にするだけでも十分に目立ちます。普通なら路上ライブをやっているわけがない時間帯にあなた一人がやっていれば、ライバルはいなくなり、通行人は珍しいものを見るようにあなたに注目せざるを得なくなります。
また、「雨の日」なども有効かも知れません。普通路上ミュージシャン達は雨の日には活動をしませんが、あなただけが雨の中で上手く防水などをしながら、「雨の日限定ミュージシャン」などと名乗り、雨の歌ばかりを歌っているとしたら、きっと話題になります。
このような戦略を思いつき、実行できる人は必ず成功します。
4.氷が溶ける温度を知る
「水は何度で凍るか?」と問われれば、誰もが0度であることを知っています。
別の言い方をすると、0度以下では水はずっと氷のまま、0度を上回った瞬間から溶け始めるということです。
音楽やビジネスの成功はこれに似ています。
例えばマイナス100度の部屋に氷が置いてあるとします。あなたは頑張ってその部屋の温度をマイナス50度まで上げました。しかし氷は凍ったままで何の変化もありません。
あなたはさらに頑張って、部屋の温度をマイナス10度まで上げました。しかし氷は凍ったままで何の変化もありません。
あなたはさらに死に物狂いで努力をして、部屋の温度をマイナス1度まで上げました。しかし氷は相変わらず凍ったままです。
この辺りで多くの人は「努力をしても夢は叶わない」「才能がなかった」「時代に合っていない」などと間違った理由で自分を納得させ、夢を諦めてしまいます。
氷とはそもそも、0度以下の時には凍ったままなのです。0度を上回った瞬間から一気に溶け始めるのです。
夢や目標も同じで、頑張った分だけ徐々に結果が現れるものではなく、最初はいくら頑張っても変わらないが、ある日突然叶い始めるものです。温度がマイナスのうちはあれだけ頑張っても何も変わらなかったのに、0度を超えた瞬間からはもう何もしなくても勝手に氷は溶けだします。
この原理を知っていないと、最初のうちの努力が苦痛となり、途中で挫折してしまいます。
5.結果にこだわり、手段にはこだわらない
夢が叶う人は結果にフォーカスし、その過程での手段にはこだわらない傾向があります。
逆に夢が叶わない人というのは、自分なりのやり方や方法にばかりこだわり、結果がついてこなくても満足してしまいます。
例えば北海道旅行に行く計画を立てるとして、交通手段は「飛行機」を選んだとします。
この場合、目的は「北海道旅行」、手段は「飛行機」です。
しかし当日になって天候などの理由で飛行機が飛べなくなってしまいました。ここで多くの人は「それなら電車でいこう」「船で行こう」と手段を変更します。
当たり前のことのように思えるのですが、バンド活動や音楽でのプロを目指す人は意外とこれが出来ません。
目標は「バンドで売れること」で、手段は「自分達のオリジナル曲をSNSで発信する」だったとします。このままの方向性では売れないと分かったら、あっさりと曲の方向性や活動内容を変えれば良いだけです。しかし多くの人は手段にこだわってしまい、自分達の音楽性を曲げてまで売れたいとは思わないなどと言い始めるのです。
これは「飛行機に乗れないなら北海道に着かなくても良い」と言っているのと同じで、いつの間にか目的が北海道ではなく飛行機に乗ることに変わってしまっているのです。
プロを目指す方は結果にのみフォーカスし、手段などはいくらでも変えていける柔軟性を持ってください。
6.何歳までに成功しなければ諦める?
こちらもおとかぞくプロコースでよく話し合われるテーマです。
ここでは成功の定義と話の説明を分かりやすくするため、YouTubeの登録者数を例に挙げます。
例えば「3年以内にチャンネル登録者数10万人にならなければ諦める」という言葉を発する人がいますが、そういう人にはこのように質問してみます。
「じゃあ今からちょうど3年後に登録者が9万9999人だったら諦めるんだね?」と聞くと、全員が「それなら諦めない」と言います。
次に、
「じゃあ今からちょうど3年後に登録者が9万9000人だったら諦めるんだね?」と聞くと、これでも全員が「それでも諦めない」と言います。
次に「じゃあ今からちょうど3年後に登録者が9万人だったら諦めるんだね?」と聞くと、この辺りからみなさん「うーん・・・」と唸り始めます。
次に、「じゃあ今からちょうど3年後に登録者が1万人しかいなかったら諦めるんだね?」と聞くと、ここではほぼ全員が「それなら諦めます」と答えます。
しかし、「じゃあ今から2年と11か月間はほぼ伸びなかったけど、最後の1か月で一気に1万人まで増えたとしても諦めるんだね?」と聞くと、ここでは全員が「それならもうちょっと頑張ってみる」と答えます。
何がお伝えしたいかと言うと、「〇年後に〇〇になっていなければ諦める」という決意には全く意味がないということです。
今この瞬間から見れば「3年後に1万人しか登録者がいない」は諦める理由になるかも知れません。
しかし、諦める判断をするのは3年後のあなたなのです。3年後には色々な状況も変わり、気持ちが変わっているのです。
こんな話をご存知でしょうか?
カエルを沸騰した熱湯の中にいきなり放り込むと、びっくりして飛びあがって逃げ出すそうです。
しかし、常温の水の中にカエルを入れ、ゆっくりじわじわと温度を上げいくとカエルは逃げず、そのうち熱湯になって死んでしまうそうです。
つまり、「3年後に1万人しか登録者がいないこと」は今のあなたから見れば死んでしまうほどの熱湯に見えると思いますが、3年後のあなたにとっては気付かないうちにじわじわと慣れてしまった環境なのです。
7.今日売れるつもりで行動する
夢が叶わない人の多くは「5年後には売れたい」「30才までには成功したい」などと口にします。
こういう人にはこんな質問をしてみます。
「今日は今から4年と364日後、つまりあなたが30才の誕生日を迎える前日です。明日があなたの夢のリミットで、今日中に売れなければいけません。最後の日である今日、あなたは何をしますか?」
このように質問をすると大抵の方が、
・どんな恥ずかしいことでもやる!
・今日中に売れるようとにかく目立つことをやる!
と答えます。
それでは、それを今日からやってください。
また、こんな質問をすると、多くの方の意識が変わります。
「あなたは今日売れる予定はありますか?」→「いいえ」
「明日中には売れそうですか?」→「いいえ」
「それでは今週中ならどうでしょう?」→「いいえ、売れないと思います」
「じゃあ来月中なら売れることが出来ますか?」→「いえ・・・」
「今年中なら売れるためのプランがありますよね?」→「・・・」
今日は売れない、明日も売れない、今週中も今月中も、今年中も売れる予定がない・・・
そんな人がなぜ5年後に売れると言えるのでしょうか?
それはただ夢が叶わないという現実を遠くの未来に放り投げ、見ないようにして安心しているだけです。
成功する人の思考は下記の通りです。
今日こそ売れてやる!→今日も売れなかった悔しい!→明日こそ売れてやる→また今日も売れなかった→どうやったら売れるんだ?→次はこんなことを試してみよう!→少し成果が出てきた!もう少しか?→まだ今日も売れなかった!明日こそ!→絶対に今日こそ売れてやる!
こんな日々を繰り返した人が5年後に売れるのです。
最後に
夢を叶えるために、まずはこのようなマインドセットが最重要です。
おとかぞくプロコースではまずはマインドセットをしっかりと行い、覚悟が決まった人から順に具体的な活動へと話が進んでいきます。