2025/01/24
みなさんこんにちは。今から音楽を始めたい超・初心者のための新宿バンドサークル「おとかぞく」です。
本日のピックアップレッスンはこちら!
ベースを始めたばかりの女性で、基本的なことは大体できるようになり、既に好きな曲も数曲弾いています。
ミセスグリーンアップルさんの「ライラック」を弾きたいとのことで、本日からスラップの基本をお教えしています。
サムピングのやり方
まず、親指で弦を叩くサムピングです。親指のことを英語で「Thumb(サム)」というので、サムピングと呼ばれます。
やり方としましては、まずは右手をグッド(いいね!)の形にして、手のひらは握り過ぎず軽く開くくらいにします。
その状態で手首を回転させ、横にくるくると振るイメージです。
この動きをベースの弦に向かって(まずは4弦の開放でOK)振り、弦に当ててみましょう。
最初はボーンという音が上手く出ず、カチッと鳴ってしまうかも知れませんが、その原因は「指が弦にくっついている時間が長い」という点です。
サムピングは弦を叩くことで音が出るのですが、叩いた直後にまだ指が弦にくっついていると、自分で音を止めてしまっているわけですね。
弦がめちゃくちゃ熱いと思って、すぐに弦から親指を離すように心がけてください。
何度も繰り返しているとそのうち綺麗に音が伸びるようになります。
プラッキングのやり方
プラッキングとは基本的には人差し指で、弦を引っ張り上げて話すことでネックに叩きつける音を出す奏法です。
こちらはサムピングと違って初心者の方でもすぐに音が出るのでカンタンです。
しかし、よりかっこいい音を出すにはやはり練習が必要ですので、繰り返し根気よく行ってみてください。
スラップはサムピングとプラッキングの複合技
スラップとは基本的には上記でご説明したサムピングとプラッキングの複合技です。
それぞれをミュートしながら行うサムピングミュート、プラッキングミュートを混ぜると音数が多くなり、かっこいいフレーズになります。
最後に掲載したプリントの1番2番のフレーズで練習してみてください。
LHMが出来ると音数が倍増!(Lefthand Hitting Mute)
もう一つの大事な技術としてレフトハンドヒッティングミュートという奏法があります。
先程までのサムピングとプラッキングとは違い、今度は左手を使います。
左手の手のひらを弦に叩きつけることでカチッというミュート音を出す奏法ですが、強く叩きすぎると弦を押さえてしまい、ハンマリングやタッピングのようになり、音が出てしまいます。
ネックまで弦を押し付けないよう、弦だけを叩いてカチッという音が出る加減を覚えてみてください。
下記のプリントの3番でLHMの基本的な練習が可能です。
コツを掴んで来たら4番のフレーズに挑戦してみてください。
この4つのフレーズだけでも十分に「スラップが出来る人」と思われるようになります。
2種類のサムピング(跳ね返り型と打ち抜き型)
最初にご紹介したサムピングには、「跳ね返り型」と「打ち抜き型」の2種類があり、この使い分けが非常に重要です。
親指で弦をサムピングした後に元の位置まで親指を戻すのが「跳ね返り型」、
親指で弦をサムピングした後に一つ下の弦まで打ち抜いて止める(4弦をサムピングした場合は3弦まで打ち抜き親指を止める)のが「打ち抜き型」です。
使い分ける方法としましては、次にまたサムピングをしたい場合には「跳ね返り型」のサムピングで、次にまたサムピングがやりやすい位置に親指を戻します。
逆に、サムピングの直後にプラッキングをしたい場合には「打ち抜き型」を使います。
サムピングした指を跳ね返してしまうと次のプラッキングの際にまたわざわざ弦を拾いに戻らなければならないため、次のプラッキングをしやすい位置に親指を止めておくということです。
最後に
ミセスさんの「ライラック」をはじめ、スラップが印象的でかっこいいフレーズは日本の曲にもとても多いですよね。
スラップという技術は一見するととても派手で難しい技術のように見えますが、実はフレーズをよく分析してみると実音は比較的少なく、ミュート音によって音数が増え、凄いことをしているように見えています。
とは言え簡単なものでもないで繰り返し練習は必要ですが、「まだ初心者だからスラップなんて出来るわけない!」と思っている方がいるとしたら、怖がらず挑戦してみると意外と出来たりして楽しいと思います。
ぜひ挑戦してみてください。