2025/06/22
みなさんこんばんは!今から音楽を始めたい超・初心者のための新宿バンドサークル「おとかぞく」です。
2025年6月22日(日)のレッスン風景です。
1.可愛い見た目とイカツいギターの20代女性
こちらもおとかぞく歴1年以上のギター女性です。吹奏楽の経験はおありのようですがギターは全くのゼロから始めて、もう今では何でも弾けるようになりライブにもほぼ毎回出演しています。
とても可愛らしくポップなルックスなのですが、ギターは数十万円もするイカツいギターばかりを選び、速弾き脳筋ゴリゴリ系の人が使っていそうなものばかり持っています。
前回のライブはHUMP BACKさんのコピーバンド、次回はオレンジレンジさんのコピーバンドでギタリストとして出演予定です。
最初の頃はただステージでギターを弾くだけでしたが、ここ数回はステージングなども意識できてきているようで、どんどんライブが良くなってきています。
2.ミックスボイスを習得したいコブクロ大好き男性(30代)
ライブに3回連続出演中のSさん。4回目となる次回のライブはアニメソングのバンドのボーカルを務めます。
今日は前回に引き続きミックスボイスの練習です。
ファルセットから声を出し始め、エッジボイスの感覚で声帯を閉じ、裏声の出し方で地声を出すような感じです。
裏声から地声に変わる瞬間のブレイクポイント(換声点)を上手く越え、綺麗にミックスボイスに以降するための練習を繰り返しています。
もともと裏声自体はお上手な方なので、そのうち感覚を掴めると思います。
本日も何カ所か「お!それミックスボイス!」という箇所が出てきました。
3.基礎練習だけを繰り返すギター男性
2年ぶりにおとかぞくに復帰したKさん。実は5年前にもおとかぞくライブに出たことがあり、ちょこちょこ来てはちょこちょこ休み、またフラッと戻ってくるタイプです。
おとかぞくの仕組みとしてそれは自由に可能なので問題ないのですが、ギターの練習は2年前と同じBUMP OF CHICKENさんの「sailing day」を練習していて、「ひろさん、僕はまだ航海(sailing)の途中です」とボケをかましていました。
ONE PIECEの世界はもうルフィが四皇となり海賊王になろうかという段階ですが、彼はまだ東の海(イーストブルー)にいるようで、今日も基礎練習が終わった後はsailing dayのイントロを練習していました。
クロマチック練習という基礎トレーニングは毎回やっているようですが、恐らく曲を弾きたい!ライブに出たい!という意欲はあまり強くない方なので、たまにお休みの日やお仕事帰りにおとかぞくに寄ってギターの練習をするという日々を楽しんでいただいているのでしょう。
もちろんそれもOKです!
ご本人としては「ライブに出ることを決めてしまえばやるしかなくなるから継続的に来るかも・・・」と思っているようなので、少なからず上達や成長への意欲は窺えます。
4.マルチプレイヤーの20代男性
こちらの男性はおとかぞく歴3年のSさん。最初はアコースティックギターでライブに何度か出演した後、次はエレキギターで出演し、次はベースに挑戦中です。
ギターを弾ける力があるためベースには入りやすかったようで、既に曲も仕上がりつつあります。
ここではギターとベースの類似点と違いについてご説明させていただきます。
今からギターを始めるかベースを始めるか迷っている方の参考になれば幸いです。
ギターとベースの似ている点
・同じ弦楽器である
まず最初に、ギターとベースは同じ弦楽器であるという点で非常に似ています。ギターが弾ける人はベースを初めて触っても多少弾けますし、ベース経験のある人はギターを初めて触ってもある程度弾けたりします。
例えばトランペットを吹けることとギターを弾けることは全く別の問題ですし、ドラムを叩けることとベースを弾けることは明らかに違う能力が必要です。
その点ではギターとベースは非常に似ているため、どちらから入ってももう一方の力にもなっているということです。
過去におとかぞくでギターを始めた女性がFコードを押さえられず挫折し、その後ベースを初めてライブに出るようになったのですが、数か月ぶりにギターを持ってみたらFコードが簡単に鳴らせたという事例もあります。
・フレット音階が同じ
ベースの4弦3弦2弦1弦はEADGにチューニングを合わせます。ギターも6弦5弦4弦3弦2弦1弦はEADGBEなので、ギターの上の4本はベースと同じチューニングということになります。
そのため、ギターでもベースでも一番太い弦の開放はE、1フレットはF、2フレットはF#、3フレットはGのように、どちらかの楽器で音階を理解してしまえばもう一方の楽器でも同じ解釈が出来るという利点があります。
ギターとベースの違う点
・弦の太さとフレットの幅
ギターを弾ける人が初めてベースを触ると、弦の太さとフレットの幅が違うことに驚きます。いつものギターのように楽々とは弾けず、より押弦力や指の開きが必要となります。
また、ベースを弾ける人が初めてギターを持つと、弦の細さやフレットの幅の狭さに驚きます。ベースの時よりも細かく器用な動きが必要となります。
・コードの有無
ベーシストがギターを初めて最初にぶつかる壁はコードです。厳密に言えばベースにもコードはあるのですが、使用する頻度は高くありません。ベースを10年やっているけどコードなんて押さえたことがないという人も多くいらっしゃると思います。
逆に、ギターを10年やっているけどコードを押さえたことがないという人は存在しません。
ベースは基本的には単音でルート音を弾いていく楽器ですが、ギターは単音だけでなく複数の音を同時に鳴らす場合も多くあるため、この点に関してはギタリストはベースを簡単に感じ、ベーシストはギターを難しく感じるかも知れません。
5.ドラム→ギター→ピアノと3パート目のクール男性(30代)
お次はおとかぞく歴1年ほどの男性Kさんです。非常に無口で淡々と練習する姿は楽器上達の可能性を感じさせます。
最初はドラムを練習していましたが、次のライブにはピアノで出演予定です。ピアノは小さい頃に数年経験があるらしく、ピアノに関しては特にお教えしたことがなく、ご自分で練習していらっしゃいます。
今回はサカナクションのコピーバンドなのでピアノだけでなくシンセサイザーとの二刀流になるそうです。
6.新人限定バンドからスペシャルバンドへ(20代男性)
6月ライブに新人限定バンドで初出演したばかりの男性です。すぐに次のバンドが決まり、早速練習に取り掛かっています。
彼が次に出演するのはおとかぞく名物「スペシャルバンド」です。
ここでは新人限定バンドとスペシャルバンドの違いをご説明させていただきます。
新人限定バンドとは?
おとかぞく名物「新人限定バンド」とは、その名の通りおとかぞくにご加入されたばかりの方、ライブが初めての方、楽器を始めたばかりの方のためのバンドです。
自分だけが初心者で上手い人達の中に入るのはちょっと怖いという感覚が誰しもあると思うので、同じ歴の方だけでバンドを組むことで最初は気兼ねなくプレッシャーなくライブを経験していただくための仕組みです。
毎回のライブで3バンドくらいはこの新人限定バンドが結成されます。
スペシャルバンドとは?
新人限定バンドに1~2回出演する頃には、おとかぞくの中にも知り合いや仲間が増え、自分でバンドを組める人が増えてきます。
しかし中には人との交流や輪に入って行くのが苦手な方、また、次のライブに出たいけどまだバンドが決まっていない方も当然出てきます。
そのような場合にこのスペシャルバンドという仕組みが役立ちます。
次のライブに出たいけどまだバンドが決まっていない人が集まってバンドを結成します。
演奏曲や曲数などは集まったメンバーで決めれば良いので、どなたでも気軽にご参加いただける仕組みとなっています。
特におとかぞくに継続して通うことが困難で、時々復帰する方にとっては固定のメンバーを作ることが難しいため、このスペシャルバンドが非常に役に立ちます。
7.昨日ご加入されたばかりのボーカル初心者男性(40代)
昨日ご加入されたばかりのNさんは2日連続でボーカルレッスンに来てくださいました。
本日は昨日に引き続き腹式呼吸の練習ですが、昨日よりもタイミングが合って響く箇所が増えてきました。
3曲目くらいでほぼ全体的に腹式呼吸ができたいたので、今日は新しくウィスパーボイスのやり方をお教えしました。
ウィスパーボイスとはその名の通り「ささやくような声」のことで、息を多めに混ぜて優しく声を出します。
バラード曲などではこのウィスパーボイスと芯のある地声を使い分けることで強弱がつき、上手く聞こえるようになります。
まずはAメロBメロは全てウィスパー、サビだけしっかり地声を張っていただくようにお教えしました。これにより、ウィスパーと地声の違い、使い分けを覚えることが出来ます。
この練習に慣れてきたら、次は同じブロックの中でもウィスパーボイスと地声を使い分ける練習です。
例えばAメロの冒頭の1行の中だけでもしっかりと使い分けることで、メリハリのある魅力的な歌となります。
8.初ライブに向けて練習中のドラム初心者男性(20代)
2か月前にご加入されたばかりのRさんは、8月ライブに新人限定バンドのドラマーとして初出演予定です。
既に基礎練習は終えているので、早速曲の練習にとりかかっています。
今日はサンボマスターさんの「できっこないをやらなくちゃ」の練習を始めたのですが、ドラムパートが非常に難しく、初心者の方にはできっこないレベルだったので、曲タイトル的にはそのできっこないをやらなくちゃいけないのですが、さすがに難しすぎたようでひろさんに簡単な楽譜を依頼して作ってもらっていました。
しかし、無理をせず今の自分の力量でちゃんと叩けるようにするために簡略化を受け入れることは非常に重要です。
その方がご自分にとっても今のレベルに合った練習となり上達に繋がりますし、メンバーやお客様にとっても聞きやすい演奏となります。